2025/11/18

「のだ」と「初音ミクの消失」って似てないですか?

お久しぶりです。ブログを更新しない間に大学生になりました。

 

とまあ、3年半ぶりの更新になるわけですが、今までのガジェット系一辺倒のブログから趣向を変えて、様々なことを書いてみようかなという気分になっている今日このごろではあります。本日はタイトルの通り、二曲のボカロ曲に関するちょっとした分析をしてみたいと思います。

実はこれは私の所属する某サークルの部誌の内容に関連していると言いますか、そこでこれらの曲に関する軽い文化的な考察を行ったうえでの記事となります。その内容もいつかネットに載せるかもしれませんが、11月中に行われる学祭で販売する部誌の中身になるのでしばらくは伏せておきます。某アマチュア無線サークルですので、中の人の所属を知っている方はぜひ買いに来てください。

前置きが長くなりましたが、私が「のだ」を聴いたときに「初音ミクの消失」を思い出したので、大学(経済学部)で学んだRを用いて、「『のだ』の検索数が『消失』のそれと関連しているのではないか」というテーマを分析してみたいと思います。

  1. データを集める
    今回は「のだ」公開日以降のGoogle Trendsの時系列データを入手しました。(そもそも動画サイトで見て思い出したなら動画サイトで検索するだろ、という話ではありますが、データの入手性もあるので、ここではあくまで「ネット上の話題としての相関」を見ようとしているとお考えください。)
    データ元:https://trends.google.co.jp/trends/explore?date=2023-11-02%202025-11-18&geo=JP&q=%2Fg%2F11vjkph5lm,%2Fg%2F1q5j2h52y

  2. 回帰分析してみる
    R
    を使いました。
    > data1 <- read.table("noda_shoushitsu_new.csv",header = TRUE, sep =",")
    > plot(data1$noda, data1$shoushitsu,xlab="
    のだ",ylab="初音ミクの消失",main="Google Trendsから見る二曲間の関係")
    > fm <- lm(shoushitsu ~ noda, data = data1)
    > abline(fm)
    > summary(fm)
    結果がこちら
    係数 (Estimate): 0.005675
    t値 (t value): 0.073
    p値 (Pr): 0.942
    決定係数 (R-squared): 0.00005

    狂気の回帰直線の傾き=ほぼゼロ
    結論:何の関係もありませんでした。
    ではあまりに単純すぎるので、もう少しやってみたいと思います

  3. 階差を取る
    先のような結果が出た理由として、「消失」は「のだ」発表当時ですら15年前の曲で、テレビで流されることもあるようですし、ネットの「ボカロ曲」といえばかなり上位に出てくるため、他の要因が大きいことが考えられます。しかし、私が見たいのはこの二曲間の関係性であり、他の要因の有無ではありません(むしろ、他の要因が大きいことは想定の範囲内)。そこで、増減が同タイミングで起きているのか、という関係性を見ることができるように階差を取ってみます。
    そもそも、時系列データであるGoogle Trendsのデータでは見せかけの回帰が起きやすく、その対処法としても階差を取ることは有効と言えるでしょう。
    まずはExcelで階差のデータを出します。普通にD3=B3-B2をして後はオートフィルしただけです。

    これを使って、2と同様の分析を行った結果がこちら。



    係数 (Estimate): 0.1576
    t値 (t value): 1.667
    p値 (Pr): 0.0984
    決定係数 (R-squared): 0.0258

    有意水準10%(甘めの基準)では有意と言えましたが、経済学などでよく使われる有意水準5%では有意と言えませんでした。
    ここで有意水準をズラして「有意でした!」と主張しても良いのですが、それはちょっと倫理的問題があるので、ここでは「正の相関の傾向自体は存在するかもしれないが、有意にはならなかった」、という結論で締めたいと思います。

  4. おまけ
    YCFinderによる「のだ」のYouTubeコメントの検索の結果、「消失」と関連付けるコメントが少なくとも4件ほど見られました。こうして、「のだ」を聴いて「消失」を想起することは、決して私だけの反応ではないと言えるでしょう。
    https://ytcomment.kmcat.uk/video/vY8iwpN3GXQ?order=orderUnspecified&s=%E6%B6%88%E5%A4%B1&b=true

  5. まとめ
    今回、計量経済学的なアプローチでは、Google Trendsというマクロな指標において、有意水準5%という社会科学でよく使われる値で統計的に有意な関係を示すことができませんでした。しかし、YouTubeコメントの定性的な調査と合わせることで、『一部ファンの中でミクロな"想起"が起きている』ことを示すことができたと考えています。
    本当は有意になってくれるともうちょっと記事としていい感じになるのですが

いきなり方向性が変わった最初の記事でしたが、また三日坊主にならないよう、そして初心の技術的な内容も忘れないように、色々と更新していきたいと思います

今回はこの辺で。
ではまた~

Debian環境下でのデスクトップ環境の比較

この記事はKCS Advent Calendar 2025 19日目です。 はじめに Linuxをちょっと触っていると気になるところであるデスクトップ環境(DE)ですが、ネット上ではそれを巡って様々な意見が飛び交っています。 ここで特定のDEを貶す発言をするとその信者から刺されそ...